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今回はなぜ介護の道に関わる事になったかという部分のきっかけについて、書きましょうか。
きっかけは小学校中学年の頃に電車の中で、白杖を突いた老夫婦に会ったことですね。
おばあちゃんっ子だった私は、その杖が気になったんです。私のおばあちゃんが使っている杖(一般的な一本杖ですね。)と違って、とても長くて細い上に真っ白で一部だけ赤いのが。
それでその老夫婦に聞いたんです。「それって杖なの?おばあちゃんのより綺麗だね。」って。
そしたら
「綺麗かい?ありがとう。これは白杖と言って私たちのような目が悪い人が使う杖なんだよ。真っ白でここだけ赤いだろ?周りから見ると目立つからすぐに、私たちが目が悪いって分かって貰えるんだ。だからぶつかったりしないように注意してもらえるんだよ。
それにね、これは私たちの命綱でもあるんだよ。道を歩いていると黄色い凸凹したものを見たこと無いかい?」
と尋ねられたんです。それで私は素直に
「あるよ。前に自転車で走ってたら引っかかって転んだんだ。だから邪魔で嫌いなんだよね。あれがどうしたの?」
と言ったら悲しげな表情をして、
「それは痛かったね。ごめんね。でもあれはね点字ブロックって言って、私たちにとっては大事な物なんだよ。あれの上を歩けばすぐに凸凹してるって分かるだろ?おかげで目が見えない私たちでも、自分が道の上を歩いているって分かるんだよ。あれがないと歩道を歩いているのか、車道を歩いているのか分からなくてね。とても怖いんだ。いつ車にぶつかってしまうか分からないから。
でもね、この白杖を地面の上で左右に振って歩くと白杖が点字ブロックに当たるから、点字ブロックと歩道の部分がはっきりと分かってブロックの上を安心して歩けるんだ。」
と教えてくれたんです。
それで、降りる駅と帰る方向が一緒だったので、二人のお店まで実際に白杖の使い方を見ながら向かったんですよね。お店に着いた後はお店のチラシをもらって帰宅しました。
さて、今回はここまでにしましょうか。長くなってしまいましたし。では、また。
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