介護の道に進んだ理由②

介護ストーリー

時間って早いですね。①の投稿からもう10日くらい経ってるなんて。
では、続きを書きましょうか。

おじいさんたちと会ってから一年くらい経ってからですかね。今もあるのか、また、何ていう名前の授業になっているかも分かりませんが、小学校で総合学習というのをする事になったんです。その年の内容が自分で研究テーマを決めて半年くらいで発表するという内容でした。
その時に私はおじいさんたちのことを思い出したので、盲人について調べてみようと思ったんです。

まずは、盲人とは何かを調べ、次に盲人向けの道具について調べました。
それでおじいさんたちが使っていた白杖や点字、点字ブロック、盲導犬について知りました。
その中でもっとも興味が引かれたのが盲導犬です。私が動物好きだった上、ペットとして可愛い犬が道具になるというのが不思議だったんです。
同時に、おじいさんたちが盲導犬を使わない理由について気になりました。
そのため直接おじいさんたちに盲導犬について、質問したんです。「盲導犬っていうの知ってる?」って。

そしたら「もちろん知っているよ。」と苦笑いしていました。
「じゃぁなんで使わないの?便利だって聞いたよ?それに犬って可愛いよね?それとも犬嫌いだから使わないの?」
「違うよ。犬は大好きだし、私達もうちに来てほしいなとは思っているんだ。でもね、順番待ちだから来ないんだよ。」
「順番待ち?どういうこと?」
「盲導犬っていうのは普通の犬と違って、子犬の頃から訓練しているんだよ。大人になるまでの数年間の間にじっくりと時間を掛けて、盲導犬として必要な能力が身に着くようにね。だから1年間に盲導犬としてデビューして働けるようになる犬の数は限られているんだよ。
でもね、その数少ない盲導犬に対して盲導犬に来てほしい目の悪い人っていっぱいいるんだ。だから順番待ちが起こるんだよ。」
「そうなんだぁ。でもなんで数が少なくなるんだろ?一度にたくさんの犬を訓練すればいいのにね?」
「いろいろと理由があるんだよ。気になるなら調べてみたらどうだい?」
「うん。調べてみる。ありがとう。」

今回はここまで。では、また。

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